2025年(令和7年)10月に公表された過去問(公表試験問題)の出題ポイントを全問整理して解説コメントを付けました。

◇問題は以下よりダウンロードできます。
第2種衛生管理者試験 2025年(令和7年)10月 公表試験問題

2025年10月 第2種衛生管理者試験 公表試験問題
(過去問)出題ポイント解説

関係法令 10問

問1 安全衛生管理体制
■専任の衛生管理者が必要な事業場
衛生管理者のち少なくとも1人を専任の衛生管理者としなければならないのは、
常時1,000人を超える労働者を使用する事業場
または
常時500人を超える労働者を使用する事業場で坑内労働又は労働基準法施行規則第18条各号に掲げる業務(深夜業を含む業務は該当しない)に常時30人以上の労働者を従事させている事業場

問2 衛生管理者が管理すべき業務
衛生管理者は、少なくとも毎週1回作業場等を巡視し、衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため必要な措置をずること。

問3 衛生委員会
事業者は、当該事業場の労働者で、作業環境測定を実施している作業環境測定士であるものを衛生委員会の委員として指名することができる(任意)。
作業環境測定を外部の作業環境測定機関に委託して実施している場合、当該作業環境測定を実施している作業環境測定士を、衛生委員会の委員として指名することができるという規定はない。

問4 総括安全衛生管理者
清掃業では、常時使用する労働者数が100人以上の事業場で総括安全衛生管理者の選任が必要になる。

問5 ストレスチェック
常時50人以上の労働者を使用する事業者は、1年以内ごとに1回、定期に、心理的な負担の程度を把握するための検査及び面接指導の結果を所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。

問6 雇入時の健康診断
雇入時の健康診断の結果については、所轄労働基準監督署長に報告する必要はない。

問7 事業場の建築物、施設等に関する措置
炊事場には、炊事場専用の履物を備え、土足のまま立ち入らせてはならない。

問8 事務所衛生基準規則
空気調和設備の冷却塔及び冷却水については、原則として、1か月以内ごとに1回、定期に、その汚れの状況を点検しなければならない。

問9 労働時間
監視又は断続的労働に従事する労働者であって、所轄労働基準監督署長の許可を受けたものについては、労働時間、休憩及び休日に関する規定は適用されない。

問10 年次有給休暇
比例付与対象者の有給休暇の付与日数は、次の計算式で求めることができる。

通常の労働者の有給休暇日数×比例付与対象者所定労働日数÷5.2日
(計算後、小数点以下は切り捨てる)


本問の労働者 → 週所定労働時間24時間・週所定労働日数が4日

①通常の労働者(週所定労働時間30時間以上又は週所定労働日数5日以上の労働者)の有給休暇日数
➡ 雇入れの日から起算して3年6か月継続勤務したものは14日

②比例付与対象者(週所定労働時間30時間未満かつ週所定労働日数4日以下の労働者)の所定労働日数
➡ 4日

上記を、計算式に当てはめると以下の通りとなる。
14×4÷5.2=10.769‥‥
小数点以下は切り捨てなので、答えは10日。

労働衛生 10問

問11 WBGT(湿球黒球温度)
WBGTは、暑熱環境による熱ストレスの評価を行うための指標で、その値は次の式により算出される。

日射がある場合:
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×気温(乾球温度)
日射がない場合:
WBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度

問12 照明等の視環境 
全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の10分の1以上になるようにする。

問13 必要換気量 
■ 必要換気量(m³/h)の計算式
《室内二酸化炭素基準濃度と外気の二酸化炭素濃度の単位がppmの場合》
必要換気量 ={ 在室者全員が1時間に呼出する二酸化炭素量(m³/h)÷ 室内二酸化炭素基準濃度(ppm)外気の二酸化炭素濃度(ppm) }× 1,000,000

問14 労働者の心の健康の保持増進のための指針 
衛生委員会や安全衛生委員会において、ストレスチェック制度に関する調査審議とメンタルヘルスケアに関する調査審議を関連付けて行うことが望ましい。

問15 事業場における労働者の健康保持増進のための指針 
医療保険者と連携したコラボヘルス等の労働者の健康保持増進対策を推進するため、定期健康診断の結果の記録等、労働者の健康状態等が把握できる客観的な数値等を医療保険者に共有することが必要である。コラボヘルスの問題は初出題です

問16 食中毒 
ヒスタミンは、発生すると加熱しても分解されない

問17 虚血性心疾患 
運動負荷心電図検査は、安静時心電図検査では診断が困難な狭心症など虚血性心疾患の発見に有用である。

問18 骨折 
単純骨折とは、皮膚の下で骨が折れているが、皮膚にまで損傷が及んでいないものをいう。

問19 労働衛生管理統計 
健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、一定期間(例:1年間)に有所見が発生した人の割合を発生率という。

問20 BMI 
BMIは、内臓脂肪の重量と直線的な比例関係にはない。

労働生理 10問

問21 腎臓
原尿中に濾し出された電解質の多くは、尿細管から血中に再吸収される。

問22 心臓と血液循環 
肺循環とは、右心室から肺動脈を経て肺の毛細血管に入り、肺静脈を通って左心房に戻る血液の循環をいう。

問23 ホルモン 
メラトニンは、脳の松果体から分泌されるホルモンで、入眠作用、睡眠維持作用のはたらきがある。睡眠ホルモンともいわれる。

問24 栄養素の消化・吸収(蛋白質) 
蛋白質は、膵臓から分泌される膵液に含まれるトリプシンなどによりアミノ酸に分解され、小腸から吸収される。

問25 栄養素の消化・吸収(胆汁) 
胆汁はアルカリ性で、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助けるが、消化酵素は含んでいない

問26 血液 
ABO式血液型は、赤血球による血液型分類の一つで、A型血液の血清は抗B抗体をもつ。

問27 神経系 
大脳の外側の皮質は、神経細胞の細胞体が集合した灰白質で、感覚、運動、思考などの作用を支配する中枢として機能する。

問28 筋肉 
筋肉中のグリコーゲンは、酸素が十分に供給されると完全に分解され、水と二酸化炭素になる(この過程でATPが作られる)。酸素が不足すると完全に分解されずに乳酸になる。

問29 体温調節 
甲状腺ホルモンの分泌により、代謝が亢進(こうしん)し、体温は上昇する。

問30 ストレス 
外部からの刺激であるストレッサーは、心身の活動を活発にしたり、抑圧したりという反応のひきがねになる(抑圧するばかりではない)。

衛生管理者試験では、衛生管理者試験では、過去問の類似問題が多く出題されます。
見たことがない新しい問題も何問かは出題されますが、過去問をしっかりマスターしていれば合格できます。
過去5年分(10回分)の過去問を3回以上繰り返し学習することをおすすめします。

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