問17 労働衛生保護具に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1) 保護めがねは、紫外線などの有害光線による眼の障害を防ぐ目的で使用するもので、飛散粒子、薬品の飛沫(ひまつ)などによる障害を防ぐ目的で使用するものではない。

(2) 保護クリームは、皮膚の露出部に塗布して、作業中に有害な物質が直接皮膚に付着しないようにする目的で使用するものであるので、有害性の強い化学物質を直接素手で取り扱うときには、必ず使用する。


(3) 防じんマスクは作業に適したものを選択し、高濃度の粉じんのばく露のおそれがあるときは、できるだけ粉じんの捕集効率が高く、かつ、排気弁の動的漏れ率が低いものを選ぶ。


(4) 複数の種類の有毒ガスが混在している場合には、そのうち最も毒性の強いガス用の防毒マスクを使用する。


(5) エアラインマスクは、清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として供給する呼吸用保護具で、自給式呼吸器の一種である。



答え(3)

解説
(1) 誤り。保護めがねは、飛散粒子、薬品の飛沫などによる障害を防ぐ目的で使用する。紫外線などの有害光線による眼の障害を防ぐ目的で使用するものは遮光保護具である。

(2) 誤り。保護クリームは、皮膚の露出部に塗布して、作業中に有害な物質が直接皮膚に付着しないようにする目的で使用するものであるが、一定の特定化学物質について、皮膚に障害を与えたり、皮膚から吸収されることにより障害をおこすおそれがある作業では、労働者に保護手袋等を使用させなければならないと定められている。

(3) 正しい。防じんマスクは作業に適したものを選択し、高濃度の粉じんのばく露のおそれがあるときは、できるだけ粉じんの捕集効率が高く、かつ、排気弁の動的漏れ率が低いものを選ぶ。

(4) 誤り。複数の種類の有害ガスが混在している場合で、いずれの有害ガスにも有効な防毒マスクがないときには防毒マスクは使用しない。その場合は送気マスクか自給式呼吸器を使用する。

(5) 誤り。清浄な空気をボンベに詰めたものを空気源として供給するのは自給式呼吸器のひとつである空気呼吸器である。エアラインマスクは送気マスクのひとつである。


給気式の呼吸用保護具
送気マスク(ホースマスク・エアラインマスク)
➡ 自給式呼吸器(空気呼吸器・酸素呼吸器)

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