問題
屋内作業場において、第二種有機溶剤等を使用して常時洗浄作業を行う場合の措置として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
ただし、有機溶剤中毒予防規則に定める適用除外及び設備の特例はないものとする。
(1)作業場所に設けた局所排気装置について、外付け式フードの場合は0.4m/sの制御風速を出し得る能力を有するものにする。
(2)有機溶剤等の区分の色分けによる表示を黄色で行う。
(3)作業場における空気中の有機溶剤の濃度を、6か月以内ごとに1回、定期に測定し、その測定結果等の記録を3年間保存する。
(4)作業に常時従事する労働者に対し、6か月以内ごとに1回、定期に、特別の項目について医師による健康診断を行い、その結果に基づき作成した有機溶剤等健康診断個人票を5年間保存する。
(5)作業場所に設けたプッシュプル型換気装置について、原則として、1年以内ごとに1回、定期に、自主検査を行い、その検査の結果等の記録を3年間保存する。
答え(1)
解説
(1)誤り。
局所排気装置について、
囲い式フードは【0.4m/s】、
外付け式フードは、側方吸引型・下方吸引型で【0.5m/s】、上方吸引型で【1.0m/s】
の制御風速を出し得る能力があるものにしなければなりません。
(2)正しい。
有機溶剤は、作業する労働者がわかるよう、第一種は赤、第二種は黄、第三種は青で色別に区分して見やすい箇所に表示しなければなりません。
☞有機溶剤の色分けは、信号機と同じと覚えましょう。
(3)正しい。
第1種・第2種有機溶剤を取り扱う屋内作業場では、有機溶剤の空気中の濃度を6か月以内ごとに1回測定(作業環境測定)する必要があります。
(4)正しい。作業に常時従事する労働者に対し、6か月以内ごとに1回、定期に、特別の項目について医師による健康診断を行い、その結果に基づき作成した有機溶剤等健康診断個人票を5年間保存する。
(5)正しい。作業場所に設けたプッシュプル型換気装置について、原則として、1年以内ごとに1回、定期自主検査を行い、その検査の結果等の記録を3年間保存する。
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