こんにちは。衛生管理者試験対策講習会 専門講師の高山です。
今回のテーマは『作業環境における騒音』です。
労働衛生(有害業務)の科目で出題される内容になります。
1.出題頻度は?
過去問 直近10回中【作業環境における騒音】の問題は4回出題されています。
※2019年4月~2023年10月までの過去10回分の公表試験問題の当社分析による。
※公表試験問題(いわゆる過去問)は、衛生管理者試験の主催団体である、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。
2.作業環境における騒音の出題ポイント
(1)騒音レベルの測定
騒音レベルの測定は、通常、騒音計の周波数補正回路のA特性で行い、その大きさは【db(A)】 <デシベル>で表示する。
(2)等価騒音レベル
等価騒音レベルとは、ある時間範囲について、変動する騒音レベルをエネルギー的な平均値 【db(A)】 として表した量。騒音の総暴露量を反映している。
最近の過去問では、等価騒音レベルについて、正誤問題で次のような選択肢が出題されています。
正しい選択肢の例
〇 等価騒音レベルは、時間的に変動する騒音レベルのエネルギー的な平均値を表す量で、変動する騒音に対する人間の生理・心理的反応とよく対応している。
誤りの選択肢の例
× 等価騒音レベルは、単位時間(1時間)について10分間ごとのピーク値の騒音レベルを平均化した評価値で、変動する騒音に対して適用される。
誤りの選択肢の例
× 等価騒音レベルは、単位時間(1分間)における音圧レベルを10秒間ごとに平均化した幾何平均値で、変動する騒音レベルの平均値として表した値である。
誤りの選択肢の例
× 等価騒音レベルは、変動する騒音のある時間範囲について、250、500、1000、2000、4000及び8000Hzの音圧レベルの平均値として表した量である。
(3)騒音性難聴
・騒音性難聴とは、騒音下での長期間の作業などで、内耳の聴覚器官が障害を受けて起こる感音性難聴である。
・騒音性難聴は、内耳にある蝸牛の有毛細胞(ゆうもうさいぼう)の変性によって起こる。
・騒音性難聴は、初期には気付かないことが多く、また、治りにくいという特徴がある。
・騒音性難聴では、通常、会話音域より高い音域から聴力低下が始まる。
・騒音性難聴の初期に認められる4000Hz付近を中心とする聴力低下の型をC⁵ディップという。
今回は、『作業環境における騒音』について書きました。
お読みいただきましてありがとうございました。
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