問題 事業場の衛生管理体制に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
(1)常時300人以上の労働者を使用する各種商品小売業の事業場では、総括安全衛生管理者を選任しなければならない。
(2)常時1,000人を超え2,000人以下の労働者を使用する事業場では、4人以上の衛生管理者を選任しなければならない。
(3)常時50人以上の労働者を使用する医療業の事業場では、第二種衛生管理者免許を有する者のうちから衛生管理者を選任することができる。
(4)常時1,000人以上の労働者を使用する事業場では、その事業場に専属の産業医を選任しなければならない。
(5)常時1,000人を超える労働者を使用する事業場では、衛生管理者のうち少なくとも1人を専任の衛生管理者としなければならない。
解説
(1)正しい。常時300人以上の労働者を使用する各種商品小売業(百貨店など)の事業場では、総括安全衛生管理者を選任しなければなりません。
☐総括安全衛生管理者の選任
常時100人以上で選任
→ 林業、鉱業、建設業、運送業、清掃業
常時300人以上で選任
→ 製造業(物の加工業含む)、各種商品小売業(百貨店等)、旅館業など
常時1,000人以上で選任
→ その他の業種
(2)正しい。常時1,000人超2,000人以下の労働者を使用する事業場では、4人以上の衛生管理者を選任しなければなりません。
(3)誤り。医療業の事業場(常時50人以上)では、第一種衛生管理者免許を持つ人(または衛生工学衛生管理者、医師、歯科医師、労働衛生コンサルタント)の中から衛生管理者を選任しなければなりません。第二種衛生管理者免許を持つ人は選任できません。
第一種衛生管理者・・・製造業、建設業、運送業、医療業、清掃業などで選任が必要
(常時50人以上の事業場)
(4)正しい。
専属の産業医を選任しなければならないのは、
①常時1,000人以上の労働者を使用する事業場
又は
②常時500人以上の労働者を一定の有害業務(深夜業など)に従事させる事業場
(5)正しい。
専任の衛生管理者を少なくとも1人選任しなければならないのは、
①常時1,000人を超える労働者を使用する事業場
又は
②常時500人を超える労働者を使用する事業場で、坑内労働又は労働基準法施行規則第18条各号に掲げる業務(多量の高熱物体を取り扱う業務・多量の低温物体を取り扱う業務など)に常時30人以上を従事させる事業場
正解(3)
*衛生管理者試験の公表問題は、年2回(4月・10月)、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が同協会のHPで公表しています。
今後もブログで、衛生管理者試験の過去問について書いていきますのでよろしくお願いします。
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