こんにちは。衛生管理者試験対策講習会 専門講師の高山です。

今回のブログのテーマは【職場における腰痛予防対策指針】です。

1.出題頻度は?

過去問 直近10回中【職場における腰痛予防対策指針】の問題は2回出題されています。

※平成27年4月~令和元年10月までの過去問10回分の当社分析による。
※過去問(公表試験問題)は、衛生管理者試験の主催団体である 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。

2.職場における腰痛予防対策指針の出題ポイント

(1)腰痛健康診断

重量物取扱い作業、介護・看護作業など腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対して腰痛健康診断を実施する。

①実施時期
腰部に著しい負担のかかる作業に配置する際およびその後6か月以内ごとに1回

②検査項目

配置前に行う腰痛健康診断

1.既往歴および業務歴の調査
2.自覚症状の有無の検査
3.脊柱の検査
4.神経学的検査
5.脊柱機能検査
6.腰椎のX線検査(医師が必要と認める者のみ)

定期に行う腰痛健康診断
1.既往歴および業務歴の調査
2.自覚症状の有無の検査
定期に行う健康診断の結果医師が必要と認める者については、次の検査を実施しなければならない。
1.脊柱の検査
2.神経学的検査
3.腰椎のX線検査
4.運動機能テスト

腰痛健康診断の項目に腰椎のX線検査はありますが、上肢のX線検査はありません


(2)腰部保護ベルト


腰部保護ベルトは、個人により効果が異なるため、一律に使用するのではなく、
個人毎に効果を確認してから使用の適否を判断する。

腰部保護ベルトを一律に使用するのはダメ!


(3)重量物取扱い作業における腰痛予防対策


・取り扱う物の重量をできるだけ明示する。

・満18歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむ40%以下となるように努めること。満18歳以上の女子労働者では、さらに男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとすること。

・重量物を取り扱うときは、急激な身体の移動をなくし、前屈やひねり等の不自然
な姿勢はとらず、かつ、身体の重心の移動を少なくする。

・重量物を持ち上げるときは、できるだけ身体を対象物に近づけ、重心を低くする
ような姿勢をとる。


(4)立ち作業における腰痛予防対策


床面が硬い場合は、立っているだけでも腰部への衝撃が大きいので、クッション
性のある作業靴やマットを利用して、衝撃を緩和すること。


(5)座り作業における腰痛予防対策


腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、
履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とする。


今回は『職場における腰痛予防対策指針』について書きました。

ブログをお読みいただきましてありがとうございました。

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