問28 厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づく、重量物取扱い作業などにおける腰痛予防対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

(1)満18歳以上の男子労働者が人力のみで取り扱う物の重量は、体重のおおむね50%以下となるようにする。

(2)腰部保護ベルトは、全員に使用させるようにする。

(3)立ち作業時は身体を安定に保持するため、床面は弾力性のない硬い素材とする。

(4)腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とする。

(5)腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対しては、1年以内ごとに1回、定期に、腰痛の健康診断を実施する。

解説

本問は、厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」からの出題です。
下記HPにある参考2の別添というのが「職場における腰痛予防対策指針」です。

↓↓↓
厚生労働省HP 腰痛予防対策指針の改訂の概要等

(1)× 誤り。満18歳以上の男子労働者が人力のみで取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする。

(2)× 誤り。腰部保護ベルトは、個人により効果が異なるため、一律に使用するので
はなく、個人毎に効果を確認してから使用の適否を判断するようにする。

(3)× 誤り。床面が硬い場合は、立っているだけでも腰部への衝撃が大きいので、クッション性のある作業靴やマットを利用して、衝撃を緩和すること。

(4)○ 正しい。腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とする。

(5)× 誤り。腰部に著しい負担のかかる作業に常時従事する労働者に対しては、6か月以内ごとに1回、定期に、腰痛の健康診断を実施する。

答え(4)

*衛生管理者試験の公表試験問題(過去問)は、年2回(4月・10月)、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が同協会のHPで公表しています。

今後もブログで、衛生管理者試験の過去問について解説していきますのでよろしくお願いします。
お読みいただきましてありがとうございました。

衛生管理者試験対策講習会のご案内|合同会社ブルームリンクス

試験に出るポイントに的を絞った講義と、実践的な問題練習を行う講習会を、東京とZOOMで開催しています。
>>衛生管理者試験対策講習会 詳しくはこちらへ

企業内講習(ZOOMオンライン・出張講習)の講師を承ります。
>>衛生管理者試験 企業内講習会(全国) 詳しくはこちらへ