■有害光線等による健康障害
第1種試験のみで出題される項目です。

1.放射線の基礎知識

放射線粒子の流れである粒子線と、エネルギーの流れである電磁波に大別されます。

粒子線 アルファ線
ベータ線
中性子線
電磁波ガンマ線
エックス線
紫外線
可視光線
赤外線
マイクロ波
レーザー光線

このうち、
電離作用があるものを、
電離放射線といい、
電離作用がないものを、
非電離放射線といいます。

電離放射線 アルファ線
ベータ線
中性子線
ガンマ線
エックス線
非電離放射線 紫外線
可視光線
赤外線
マイクロ波
レーザー光線

電離作用とは、放射線が物質を通過する時、物質中の原子や分子から電子をはじき出す働きをいいます。
電離放射線にさらされることを被ばくといいます。

2.放射線による健康障害

次のものを覚えておきましょう。

ガンマ線白内障
エックス線 白内障
紫外線皮膚がん 
電光性眼炎
可視光線 —————-
赤外線白内障
マイクロ波組織壊死

試験では、波長の長さが問われることがあります。

波長の短い方から順番に
ガンマ線-エックス線-紫外線-可視光線-赤外線-マイクロ波

波長の長さの順番を覚える語呂合わせを作りました!
波長の長さの覚え方

3.レーザー光線に関する知識

レーザー光線についての問題が単独で出題されることもあるので、次のポイントを覚えておきましょう。

・レーザー光線は、半導体製造、金属加工などに使用されている。
・波長域は、おおむね180nm(ナノメートル)から1mm
単一波長(色は一色)位相のそろった(波の山と谷の状態のそろった)人工光線。
・強い指向性(まっすぐでひろがらない)や集束性を利用し、高密度のエネルギーを発生させることができる。
・目に入ると網膜を損傷することがある。
 

4.被ばくによる障害

(1)早期障害と晩発障害
被ばくするとさまざまな障害が起こりますが、その症状の現れる時期によって早期障害晩発障害に分けられます。

早期障害 消化器障害
皮膚障害
晩発障害発がん
遺伝的影響 
白内障


(2)確定的影響と確率的影響

確定的影響とは、一定量被ばくすると必ず影響が発生するもので、白内障などが該当します。

確率的影響
とは、発生する確率が被ばく線量の増加に応じて増加するもので、発がん遺伝的影響などが該当します。


今回
は、有害光線等による健康障害について書きました。
今後も、衛生管理者試験によく出る内容についてブログを書きますのでよろしくお願いします。

≪優先順位の高い順≫

危険性又は有害性のより低い物質への代替化学反応のプロセス等の運転条件の変更、リスクアセスメント対象物の形状の変更等又はこれらの併用によるリスクの低減

② 工学的対策(防爆構造化、安全装置の二重化)
  衛生工学的対策(機械設備の密閉化、局所排気装置の設置等)

③ 管理的対策(作業手順の改善、立入禁止措置等)

④ リスクアセスメント対象物の有害性に応じた有効な保護具の選択及び使用


執筆者:合同会社ブルームリンクス 高山治樹(衛生管理者試験専門講師)

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