こんにちは。衛生管理者試験対策講習 専門講師の高山です。
今回のテーマは『石綿(アスベスト)』です。

1.出題頻度は?

過去問 直近10回中【石綿(アスベスト)】の問題は3回出題されています。

※2019年4月~2023年10月までの過去問10回分の当社分析による。

※過去問(公表試験問題)は、衛生管理者試験の主催団体である 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。

2.石綿(アスベスト)の出題ポイント

(1)製造禁止物質
石綿は、製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止されている製造禁止物質です。

(2)特別教育
石綿が使用されている建築物の解体等の作業に係る業務に就かせる際には特別教育が必要です。

(3)石綿作業主任者の選任
石綿作業を行う際には、石綿作業主任者の選任が必要です。
石綿作業主任者になるには、技能講習を修了していることが必要です。

(4)石綿障害予防規則の要点
①作業環境測定
6か月以内ごとに1回 記録は40年間保存

②定期自主検査
石綿に係る局所排気装置、プッシュプル型換気装置、除じん装置の定期自主検査を
1年以内ごとに1回行う。 記録は3年間保存

③作業の記録
石綿の粉じんを発散する場所において、常時石綿等を取り扱う作業に従事する労働者については、1か月を超えない期間ごとに、作業の概要、従事した期間等を記録し、当該労働者が常時当該作業に従事しないこととなった日から40年間保存

石綿健康診断
雇入れ時、配置替え時およびその後
6か月以内ごとに1回行う。
石綿健康診断個人票を作成して、当該労働者が常時当該業務に
従事しないこととなった日から40年間保存

⑤石綿等を取り扱う事業を廃止しようとするとき
石綿関係記録等報告書に、次の3点を添えて所轄労働基準監督署長に提出。
1.作業の記録
2.作業環境測定記録
3.石綿健康診断個人票


⑥掃除
毎日1回以上掃除を行わなければならない。

保護具の使用
吹き付けられた石綿等を除去する作業に労働者を従事させるときは、電動ファン付き呼吸用保護具またはこれと同等以上の性能を有する空気呼吸器、酸素呼吸器、送気マスクを使用させなければならない。

(5)健康管理手帳
<交付対象>
石綿等の製造・取扱業務に従事したことがあり、
ア.両肺野に石綿による陰影や胸膜肥厚がある人
イ.石綿の製造や吹付け、石綿が吹付けられた建築物・工作物等の解体、破砕等の作業に1年以上従事し、はじめて石綿の粉じんにばく露した日から10年以上経過している人

(6)石綿による健康障害
肺がん・胸膜肥厚、胸膜中皮腫など

今回は、『石綿(アスベスト)』について書きました。 お読みいただきましてありがとうございました。

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