こんにちは。衛生管理者試験 専門講師の高山です。
今回のテーマは【衛生委員会】です。

1.出題頻度は?

過去問 直近10回中【衛生委員会】の問題は6回出題されています。

※2019年4月~2023年10月までの過去問10回分の当社分析による。
※過去問(公表試験問題)は、衛生管理者試験の主催団体である 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。

.衛生委員会の出題ポイント

(1)設置が必要な事業場
業種にかかわらず、常時50人以上の事業場
・衛生委員会と安全委員会を兼ねて、安全衛生委員会として設けることもできる。


(2)衛生委員会の委員構成

① 総括安全衛生管理者またはそれ以外の者で当該事業場において事業の実施を統括管理する者、若しくはこれに準ずる者のうちから事業者が指名した者(1名)

② 衛生管理者のうちから事業者が指名した者(1名以上)
☞衛生管理者として選任している労働衛生コンサルタント(専属でなくてもよい)を衛生委員会の委員として指名することもできます。

③ 産業医のうちから事業者が指名した者(1名以上)
(専属でなくてもよい)

④ 当該事業場の労働者で、衛生に関し経験を有する者のうちから事業者が指名した者(1名以上)

⑤ 当該事業場の労働者で、作業環境測定を実施している作業環境測定士(任意)


(3)衛生委員会の議長

議長は次の中から事業者が指名した委員がなる。
1. 総括安全衛生管理者
2. 当該事業場においてその事業の実施を統括管理する者
3. 当該事業場においてその事業の実施を統括管理する者に準ずる者


(4)委員の推薦
衛生委員会の議長を除く委員の半数は

事業場に労働者の過半数で組織する労働組合があるとき
は、労働組合の推薦に基づき、事業者が指名しなければならない。

事業場に労働者の過半数で組織する労働組合がないとき
は、労働者の過半数を代表する者の推薦に基づき、事業者が指名しなければならない。


(5)衛生委員会の調査・審議事項 

・労働者の健康障害を防止するための基本となるべき対策
・労働者の健康の保持増進を図るための基本となるべき対策
・労働災害の原因及び再発防止対策で衛生に係るもの
長時間にわたる労働による労働者の健康障害の防止を図るための対策の樹立に関すること


(6)開催頻度・記録保存
開催頻度 ➡ 毎月1回以上
記録保存3年間

ブログをお読みいただきましてありがとうございました。

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