２０２４年(令和６年)１０月に公表された過去問（公表試験問題）の出題事項を全問整理して解説コメントを付けました。
◇問題は以下よりダウンロードできます。
第２種衛生管理者試験 ２０２４年(令和６年)１０月 公表試験問題
２０２４年１０月 第２種衛生管理者試験 公表試験問題（過去問）の出題ポイント解説
関係法令 １０問
問１ 安全衛生管理体制
常時201人以上500人以下の労働者を使用する電気業の事業場では、第一種衛生管理者免許等を有する者のうちから、２人以上の衛生管理者を選任しなければならない。電気業の事業場では、第二種衛生管理者免許を受けた者のうちから衛生管理者を選任することはできません。
問２ 衛生委員会
当該事業場の労働者で、作業環境測定を実施している作業環境測定士を衛生委員会の委員として指名することができます。
問３ 安全衛生管理体制（総括安全衛生管理者）
清掃業では、常時使用する労働者数が100人以上の事業場で総括安全衛生管理者の選任が必要になります。
問４ 医師による面接指導
事業者は、面接指導を実施するため、タイムカードによる記録等の客観的な方法その他の適切な方法により、労働者の労働時間の状況を把握し、その記録を作成して３年間保存するための必要な措置を講じなければならない。
問５ ストレスチェック
ストレスチェックを受ける労働者について解雇、昇進又は異動に関して直接の権限を持つ監督的地位にある者は、ストレスチェックの実施の事務に従事してはならない。
問６ 産業医
常時使用する労働者数が、3,000人を超える事業場では、産業医を２人以上選任しなければならない。
問７ 事業場の建物、施設等に関する措置
労働者を常時就業させる場所の作業面の照度は、精密な作業は300ルクス以上、普通の作業は150ルクス以上、粗な作業は70ルクス以上としなければならない。
問８ 事務所衛生基準規則
機械による換気のための設備については、２か月以内ごとに１回、定期に、異常の有無を点検しなければならない。
問９ 育児時間
生後満１年に達しない生児を育てる女性は、育児時間を請求することができます。
問１０ 年次有給休暇
本問の労働者は【週所定労働時間が30時間、週所定労働日数が４日】なので、通常の労働者と同じ年次有給休暇が付与されます。継続勤務４年６か月なので付与日数は16日となります。
＊週労働時間が３０時間以上である点に注意しましょう！
労働衛生 １０問
問１１ 必要換気量
－必要換気量（ｍ³／ｈ）の計算式－
【単位がppmの場合】
( 在室者全員が１時間に呼出する二酸化炭素量（ｍ³／ｈ）)÷(室内の二酸化炭素基準濃度-外気の二酸化炭素濃度)×1,000,000
(0.015×Ｘ)÷(1,000-400)×1,000,000=600（ｍ³／ｈ）
Ｘが在室することのできる最大人数になる。
Ｘを算出すると24となるので、最大人数は24人。
問１２ 温熱環境
温度感覚を左右する環境要素は、気温・湿度・気流・ふく射(放射)熱であり、この４要素によって温熱環境が決まります。
問１３ 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン
一連続作業時間が１時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10～15分の作業休止時間を設ける。
問１４ 事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針
快適な職場環境の基準値の達成は、快適な職場環境の形成のための措置の実施に関し、考慮すべき事項とされていません。
問１５ 職場における腰痛予防対策指針
腰痛の発生要因を排除または低減できるよう、作業動作・作業姿勢・作業手順・作業時間等について作業標準を策定することとされています。
問１６ 高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン
経営トップ自らが、高齢者労働災害防止対策に取り組む姿勢を示し、企業全体の安全意識を高めるため、高齢者労働災害防止対策に関する事項を盛り込んだ安全衛生方針を表明する。
問１７ 虚血性心疾患
虚血性の脳血管障害である脳梗塞は、脳血管自体の動脈硬化性病変による脳血栓症と、心臓や動脈壁の血栓が剥がれて脳血管を閉塞する脳塞栓症に分類されます。
問１８ 感染症
インフルエンザ発症後のウイルスの排出期間は、一般的に７日間程度であるが、この間、排出されるウイルス量は解熱とともに減少します。
問１９ 食中毒
腸炎ビブリオ菌は、熱に弱い。
問２０ 出血
静脈性出血・・・・浅い切り傷のときにみられ、傷口からゆっくり、とぎれることな
くあふれるような出血
毛細血管性出血・・擦り傷のときにみられ、傷口から少しずつにじみ出るような出血
労働生理 １０問
問２１ 血液
白血球数・血小板数は、正常値に男女による差がないとされています。
問２２ 心臓の働きと血液循環
心拍数は、右心房に存在する洞結節からの電気刺激によってコントロールされています。
問２３ 呼吸
肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換 ➡ 外呼吸
問２４ 栄養素の消化と吸収
胆汁はアルカリ性で、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助けるが、消化酵素は含んでいない。
問２５ 体温調節
甲状腺ホルモンの分泌により、代謝が亢進(こうしん)し、体温は上昇します。
問２６ 感覚器・感覚
内耳に伝わった音の振動は、蝸牛の中のリンパ液を介して有毛細胞に伝わるが、この時、振動数によって異なる部位の有毛細胞が振動するので音の高さの違いが伝えられる。
問２７ 神経系
神経細胞の細胞体が集合しているところを、中枢神経系では神経核といい、末梢神経系では神経節といいます。
問２８ 代謝
メッツ(ＭＥＴs)は、身体活動の強度を示す指標で、座位安静時の酸素消費量に対する運動時の酸素消費量で表される。
問２９ 免疫
リンパ球には、血液中の抗体を作るＢリンパ球と、細胞性免疫の作用を持つＴリンパ球があります。
＊Ｂリンパ球 ➡ 体液性免疫
＊Ｔリンパ球 ➡ 細胞性免疫
問３０ 腎臓
尿素窒素の検査は、血液検査で行われます。尿検査ではありません。
衛生管理者試験では、過去問の類似問題が多く出題されます。
見たことがない新しい問題も何問かは出題されますが、過去問をしっかりマスターしていれば合格できます。
過去５年分（１０回分）の過去問を繰り返し学習することをおすすめします。
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