第2種衛生管理者試験 2020年10月公表試験問題(過去問)の出題事項を3分でチェック!

こんにちは。衛生管理者試験対策講習会 専門講師の高山です。

2020年(令和2年)10月に公表された、過去問(公表試験問題)の出題事項を全問整理して解説コメントを付けました。

◇問題は以下よりダウンロードできます。
第2種衛生管理者試験 2020年(令和2年)10月 公表試験問題

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2020年10月 第2種衛生管理者試験 公表試験問題の出題ポイント解説

関係法令 10問

問1 安全衛生管理体制
衛生管理者を選任したときは、遅滞なく、所定の様式による報告書を、所轄労働基準監督署長に提出しなければなりません。

選任 → 選任すべき事由が発生した日から14日以内
届出 → 選任したときは遅滞なく

問2 衛生管理者
労働者の健康管理等について、事業者に対して行う必要な勧告に関することは、産業医の職務です。

問3 健康診断
・雇入時健康診断における聴力検査は、1,000ヘルツ及び4,000ヘルツの音に係る聴力について行います。

・定期健康診断における聴力検査も、1,000ヘルツ及び4,000ヘルツの音に係る聴力について行いますが、35歳の人・40歳の人および45歳以上の人以外については、医師が適当と認める聴力検査に代えることができます。

問4 衛生委員会
事業場の労働者で、衛生に関し経験を有する人を衛生委員会の委員として指名することができます。

問5 ストレスチェック
-労働者に対するストレスチェックの事項-
① 職場における当該労働者の心理的な負担の原因
② 当該労働者の心理的な負担による心身の自覚症状
③ 職場における他の労働者による当該労働者への支援

問6 安全衛生教育
雇入れ時の安全衛生教育において、警備業・金融業・医療業・飲食店などの事業場では、作業開始時の点検に関すること、作業手順に関することについての教育を省略することができます。

問7 事業場の建築物、施設等に関する措置
常時50人の労働者を就業させている屋内作業場の気積は、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き500m³以上とする必要があります。
気積 ➡ 1人あたり10m³

問8 事務所衛生基準規則
機械による換気のための設備については、2か月以内ごとに1回、定期に、異常の有無を点検しなければなりません。

問9 労働時間
監視または断続的労働に従事する労働者であって、所轄労働基準監督署長の許可を受けたものについては、労働時間、休憩、休日に関する規定は適用されません。

問10 育児時間
生後満1年に達しない生児を育てる女性労働者は、育児時間を請求することができます。

労働衛生 10問

問11 必要換気量
必要換気量(m³/h)の計算式【単位が%の場合】

在室者全員が1時間に呼出する二酸化炭素量【m³/h】 ÷ (室内二酸化炭素基準濃度【%】 ー 外気の二酸化炭素濃度【%】)×100

問12 温熱環境
WBGTは、気温・湿度・気流・ふく射熱(放射熱)の4つの要素から暑熱環境の程度を示す指標として用いられ、その単位は気温と同じ℃で表されます。

問13 照明等の視環境
照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当します。

問14 労働者の心の健康の保持増進のための指針
メンタルヘルスケアにおいては、
メンタルヘルス不調を未然に防止する「一次予防」
メンタルヘルス不調を早期に発見し適切な措置を行う「二次予防」
メンタルヘルス不調になった労働者の職場復帰の支援等を行う「三次予防」
が円滑に行われるようにする必要があります。

問15 メタボリックシンドロームの診断基準
腹部肥満(内臓脂肪の蓄積)⇒ 腹囲が男性85cm以上女性90cm以上(⇒内臓脂肪面積100cm²以上に相当)に加えて、①高血圧②高血糖③脂質異常のうち2つ以上にあてはまる。

問16 職場における腰痛予防対策指針
腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とします。

問17 虚血性心疾患
虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害です。

問18 一次救命処置
気道が確保されていない状態で人工呼吸を行うと、吹き込んだ息が胃に流入し、胃が膨張して内容物が口の方に逆流し気道閉塞を招くことがあります。

問19 食中毒
サルモネラ菌 ➡ 感染型食中毒

問20 出血および止血法
止血帯は、細いゴムひもではなく、3cm以上幅がある帯を用います。

労働生理 10問

問21 血液
正常値に男女による差がないのは、白血球数血小板数です。

問22 心臓の働きと血液の循環
肺循環は、右心室から肺動脈を経て肺の毛細血管に入り、肺静脈を通って左心房に戻る血液の循環です。

問23 呼吸
身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加します。

問24 消化・吸収
胆汁は、アルカリ性で、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助けますが、消化酵素は含んでいません

問25 体温調節
熱の放散は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがあります。

問26 腎臓
糸球体からボウマン嚢に
濾し出されるもの → 糖 (グルコース)・水分・電解質
濾し出されないもの → 血球・蛋白質

問27 筋肉
筋肉は、収縮しようとする瞬間に最も大きい力を出します。

問28 耳
前庭 ➡ 体の傾きの方向や大きさを感じる。
半規管 ➡ 体の回転の方向や速度を感じる。

問29 睡眠
夜間に分泌が上昇するホルモンで、睡眠と覚醒のリズムの調節に関与しているのは、松果体から分泌されるメラトニンです。

問30 ホルモン
パラソルモン - 副甲状腺 - カルシウムバランスの調節

衛生管理者試験では、過去問の類似問題が多く出題されます。
見たことがない新しい問題も何問かは出題されますが、過去問をしっかりマスターしていれば合格できます。過去5年分(10回分)の過去問を繰り返し学習することをおすすめします。

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