第1種衛生管理者試験 2020年10月公表試験問題(過去問)の出題事項を3分でチェック!

こんにちは。衛生管理者試験対策講習会 専門講師の高山です。

2020年(令和2年)10月に公表された、過去問(公表試験問題)の出題事項を全問整理して解説コメントを付けました。

◇問題は以下よりダウンロードできます。
第1種衛生管理者試験 2020年(令和2年)10月 公表試験問題

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2020年10月 第1種衛生管理者試験 公表試験問題の出題ポイント解説

関係法令(有害業務)10問

問1 安全衛生管理体制
-専属の産業医が必要な事業場-
常時1000人以上の事業場
深夜業を含む業務など一定の有害業務に常時500人以上を従事させる事業場

問2 特別の教育
チェーンソーを用いて行う造材の業務 ➡ 特別の教育が必要

問3 作業主任者
製造工程において硝酸を用いて行う洗浄の作業 ➡ 硝酸は特定化学物質 第三類物質に該当するため特定化学物質作業主任者の選任
が必要です。

問4 製造許可物質
エチレンオキシドは、特定化学物質 第二類物質のため、製造許可物質(第一類物質)ではありません。

問5 機械等に関する規制
特定エックス線装置は、厚生労働大臣が定める規格を具備しなければ、譲渡等を行うことができません。

問6 立入禁止場所
炭酸ガス(二酸化炭素)濃度が1.5%を超える場所には、関係者以外の者が立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に表示する必要があります。

問7 酸素欠乏症等防止規則
汚水を入れたことのあるピットの内部における作業は、第二種酸素欠乏危険作業に該当するので、特別の教育は、第ニ種酸素欠乏危険作業に係る特別の教育を行わなければなりません。

問8 作業環境測定
多量のドライアイスを取り扱う業務を行う屋内作業場
気温及び湿度の測定 ➡ 半月以内ごとに1回

問9 有機溶剤中毒予防規則
有機溶剤業務に常時従事する労働者に対しては、6か月以内ごとに1回、定期に、有機溶剤等健康診断を行う必要があります。

問10 労働基準法
20kg以上の重量物を継続的に取り扱う業務は、全ての女性労働者について就業が禁止されています。

労働衛生(有害業務)10問

問11 化学物質のリスクアセスメント
-リスクの見積もり-
実測値による方法では、化学物質等への労働者の個人ばく露濃度を測定し、測定結果を当該化学物質等のばく露限界と比較する方法が適切です。

12 作業環境測定
管理濃度は、有害物質に関する作業環境の状態を単位作業場所の作業環境測定結果から評価するための指標として設定されたものです。

13 空気中の有害物質
ホルムアルデヒド ➡ ガス
塩化ビニル ➡ ガス
二硫化炭素 ➡ 蒸気
二酸化硫黄ガス
アクリロニトリル ➡ 蒸気

問14 粉じんによる健康障害
じん肺の合併症として法令で認められているのは次の6つの疾病です。
① 肺結核
② 結核性胸膜炎
③ 続発性気管支炎
④ 続発性気管支拡張症
⑤ 続発性気胸
⑥ 原発性肺がん

問15 有機溶剤による健康障害
スチレンの尿中の代謝物はマンデル酸

問16 作業環境における有害要因による健康障害
酸素濃度が6%以下のガスを吸入すると瞬時(一呼吸)に失神し、呼吸停止、死亡することがあります。

問17 ガスによる健康障害
弗化水素 ➡ 骨の硬化、斑状歯、歯牙酸蝕症

問18 有機溶剤による健康障害
皮膚や粘膜に対する症状には、皮膚の角化、結膜炎などがあります。

問19 局所排気装置
ドラフトチェンバ型フード ➡ 囲い式フード
建築ブース型フード ➡ 囲い式フード

問20 金属による健康障害
ベリリウム中毒では、気管支喘息、過敏性肺臓炎、接触皮膚炎、肺の肉芽腫がみられます。

関係法令(有害業務以外)7問

問21 衛生管理者
労働者の健康管理等について、事業者に対して行う必要な勧告に関することは、産業医の職務です。

問22 健康診断
・雇入時健康診断における聴力検査は、1,000ヘルツ及び4,000ヘルツの音に係る聴力について行います。
・定期健康診断における聴力検査も、1,000ヘルツ及び4,000ヘルツの音に係る聴力について行いますが、35歳の人・40歳の人および45歳以上の人以外については、医師が適当と認める聴力検査に代えることができます。

問23 衛生委員会
事業場の労働者で、衛生に関し経験を有する人を衛生委員会の委員として指名することができます。

問24 ストレスチェック
=労働者に対するストレスチェックの事項=
① 職場における当該労働者の心理的な負担の原因
② 当該労働者の心理的な負担による心身の自覚症状
③ 職場における他の労働者による当該労働者への支援

問25 事業場の建築物、施設等に関する措置
常時50人の労働者を就業させている屋内作業場の気積は、設備の占める容積及び床面から4mを超える高さにある空間を除き500m³以上とする必要があります。
気積  1人10m³

問26 労働時間
監視または断続的労働に従事する労働者であって、所轄労働基準監督署長の許可を受けたものについては、労働時間、休憩、休日に関する規定は適用されません。

問27 育児時間
生後満1年に達しない生児を育てる女性労働者は、育児時間を請求することができます。

労働衛生(有害業務以外)7問

問28 労働者の心の健康の保持増進のための指針
メンタルヘルスケアにおいては、
メンタルヘルス不調を未然に防止する「一次予防」
メンタルヘルス不調を早期に発見し適切な措置を行う「二次予防」
メンタルヘルス不調になった労働者の職場復帰の支援等を行う「三次予防」
が円滑に行われるようにする必要があります。

問29 メタボリックシンドロームの診断基準
腹部肥満(内臓脂肪の蓄積)⇒ 腹囲が男性85cm以上女性90cm以上(⇒内臓脂肪面積100cm²以上に相当)に加えて、①高血圧②高血糖③脂質異常のうち2つ以上にあてはまる。

問30 職場における腰痛予防対策指針
腰掛け作業の場合の作業姿勢は、椅子に深く腰を掛けて、背もたれで体幹を支え、履物の足裏全体が床に接する姿勢を基本とします。

問31 虚血性心疾患
虚血性心疾患は、冠動脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害です。

問32 一次救命処置
気道が確保されていない状態で人工呼吸を行うと、吹き込んだ息が胃に流入し、胃が膨張して内容物が口の方に逆流し気道閉塞を招くことがあります。

問33 食中毒
サルモネラ菌 ➡ 感染型食中毒

問34 出血および止血法
止血帯は、細いゴムひもではなく、3cm以上幅がある帯を用います。

労働生理 10問

問35 血液
正常値に男女による差がないのは、白血球数と血小板数です。

問36 心臓の働きと血液の循環
肺循環は、右心室から肺動脈を経て肺の毛細血管に入り、肺静脈を通って左心房に戻る血液の循環です。

問37 呼吸
身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加します。

問38 消化・吸収
胆汁は、アルカリ性で、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助けますが、消化酵素は含んでいません

問39 体温調節
熱の放散は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがあります。

問40 腎臓
糸球体からボウマン嚢に
濾し出される → 糖 (グルコース)・水分・電解質
濾し出されない → 血球・蛋白質

問41 筋肉
筋肉は、収縮しようとする瞬間に最も大きい力を出します。

問42 耳
前庭 ➡ 体の傾きの方向や大きさを感じる。
半規管 ➡ 体の回転の方向や速度を感じる。

問43 睡眠
夜間に分泌が上昇するホルモンで、睡眠と覚醒のリズムの調節に関与しているのは、松果体から分泌されるメラトニンです。

問44 ホルモン
パラソルモン - 副甲状腺 - カルシウムバランスの調節

衛生管理者試験では、過去問の類似問題が多く出題されます。
見たことがない新しい問題も何問かは出題されますが、過去問をしっかりマスターしていれば合格できます。過去5年分(10回分)の過去問を繰り返し学習することをおすすめします。

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