問題 神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
(1)神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。
(2)体性神経は、運動及び感覚に関与し、自立神経は、呼吸、循環などに関与する。
(3)大脳の皮質は、神経細胞の細胞体が集まっている灰白質で、感覚、思考などの作用を支配する中枢として機能する。
(4)交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経が分布し、相反する作用を有している。
(5)交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数を増加したり、消化管の運動を高める。

解説
(1)正しい。
神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。

(2)正しい。

体性神経系(感覚神経・運動神経)➡感覚・運動に関与
自立神経系(交感神経・副交感神経)➡呼吸・循環に関与

(3)正しい。
大脳皮質(外側の灰白質の部分)➡神経細胞の細胞体が集まっており、感覚、運動、思考等の作用を支配する中枢として機能する。
大脳髄質(内側の白質の部分)➡神経線維が多い。

(4)正しい。交感神経系と副交感神経系は、各種臓器において双方の神経が分布し、相反する作用を有している。

(5)誤り。
交感神経系
➡ 身体の機能を活動的にする働きがある。運動時などに活動が高まる。
心拍数を増加させる消化管の運動を抑制する

副交感神経系
➡ 身体の機能を回復させる働きがある。睡眠中などに活動が高まる。
心拍数を減少させる消化管の運動を亢進する


答え(5)

*衛生管理者試験の公表試験問題(過去問)は、年2回(4月・10月)、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が同協会のHPで公表しています。

過去問ブログをお読みいただきましてありがとうございました。
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