問題 衛生管理者が、その職務として行うべき業務として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。

(1)安全衛生に関する方針の表明に関する業務のうち、衛生に係る技術的事項を管理すること。

(2)健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関する業務のうち、衛生に係る技術的事項を管理すること。
(3)労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関する業務のうち、衛生に係る技術的事項を管理すること。
(4)労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関する業務のうち、衛生に係る技術的事項を管理すること。
(5)少なくとも毎月1回、作業場等を巡視し、労働者の健康障害を防止するため必要な措置を講じること。


解説
衛生管理者は、総括安全衛生管理者が統括管理すべき業務のうち、衛生に係る技術的事項を管理します。


総括安全衛生管理者が統括管理すべき業務
①労働者の危険又は健康障害を防止するための措置に関すること。
②労働者の安全又は衛生のための教育の実施に関すること。
③健康診断の実施その他健康の保持増進のための措置に関すること。
④労働災害の原因の調査及び再発防止対策に関すること。
⑤安全衛生に関する方針の表明に関すること。
⑥危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置に関すること。
⑦安全衛生に関する計画の作成、実施、評価及び改善に関すること。
      
衛生管理者は、上記の業務のうち衛生に係る技術的事項を管理します。
 
また、衛生管理者は、少なくとも毎週1回作業場等を巡視し、設備、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため、必要な措置を講じなければなりません。

選択肢(1)~(4)はいずれも衛生管理者が行うべき業務なので正しいです。
(5)が誤りです。衛生管理者は、少なくとも毎週1回作業場等を巡視し、設備、作業方法又は衛生状態に有害のおそれがあるときは、直ちに、労働者の健康障害を防止するため、必要な措置を講じなければなりません。

正解(5)

*衛生管理者試験の公表問題は、年2回(4月・10月)、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が同協会のHPで公表しています。

今後もブログで、衛生管理者試験の過去問について書いていきますのでよろしくお願いします。

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