問1 衛生管理者の選任について、法令上、正しいものは次のうちどれか。

(1)衛生管理者は、選任すべき事由が発生してから30日以内に選任しなければならない。

(2)常時使用する労働者数が60人の旅館業の事業場では、第二種衛生管理者免許を有する者のうちから衛生管理者を選任することができる。

(3)常時使用する労働者数が1000人を超え2000人以下の事業場では、少なくとも3人の衛生管理者を選任しなければならない。

(4)常時使用する労働者数が3000人を超える事業場では、6人の衛生管理者のうち2人まで、事業場に専属でない労働衛生コンサルタントのうちから選任することができる。

(5)常時使用する労働者数が2000人以上の事業場では、専任の衛生管理者を2人以上選任しなければならない。


解説
(1)誤り。衛生管理者は、選任すべき事由が発生してから14日以内に選任しなければなりません。

(2)正しい。旅館業の事業では第二種衛生管理者免許を持つ人を衛生管理者として選任することができます。

(3)誤り。常時使用する労働者数が1000人を超え2000人以下の事業場では、4人以上衛生管理者を選任しなければなりません。

衛生管理者の人数
事業場の労働者数      衛生管理者数
50人以上~200人以下   1人以上
200人超~500人以下   2人以上
500人超~1000人以下  3人以上
1000人超~2000人以下 4人以上
2000人超~3000人以下 5人以上
3000人超         6人以上

(4)誤り。2人以上の衛生管理者を選任する場合、その事業場に専属でない労働衛生コンサルタントを衛生管理者として選任できるのは1人だけです。

例 3001人の事業場、衛生管理者の人数は6人

その事業場に専属の衛生管理者 5人
その事業場に専属でない労働衛生コンサルタント 1人
⇒これはOK

その事業場に専属の衛生管理者 4人
その事業場に専属でない労働衛生コンサルタント 2人
⇒これはNG!

(5)誤り。常時使用する労働者数が2000人以上の事業場では、専任の衛生管理者を1人以上選任しなければなりませんが、この選択肢は2人以上選任しなければならないとなっているので誤りです。

正解(2)

*衛生管理者試験の公表問題は、年2回(4月・10月)、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が同協会のHPで公表しています。

今後もブログで、衛生管理者試験の過去問について書いていきますのでよろしくお願いします。

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