こんにちは。衛生管理者試験 専門講師の高山です。
今回の衛生管理者試験対策ブログのテーマは【体温調節】です。

1.出題頻度は?

過去問 直近10回中【体温調節】の問題は4回出題されています。
※H25.10~H30.4までの過去問10回分の当社分析による。
※過去問(公表試験問題)は、衛生管理者試験の主催団体である 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。

2.体温調節の出題ポイント

(1)体温調節の仕組み
体温調節中枢は、間脳の視床下部にあり、産熱放熱のバランスを維持し体温を一定に保つように機能しています。
産熱は、主に栄養素の酸化燃焼又は分解などの化学的反応によって行われます。
放熱は、放射(ふく射)、伝導、蒸発(発汗・不感蒸泄)などの物理的な過程で行われます。

*寒冷で体温が正常以下になると

・皮膚の血管が縮んで血流量を減らして体温の低下を防ぎます。
☞寒い時・・・血管が縮んで血流量を減らす→皮膚の表面温度を低く保つ→体内の熱を逃がさないようにする。
・体内の代謝活動を亢進させて熱の産生を増やします。

*高温で体温が正常以上になると
・皮膚の血管が拡がって血流量を増やして放熱を促進します。
・発汗によって体温を下げます。
☞暑い時・・・血管が拡がって血流量を多くする→皮膚の表面温度が上がる→汗をかいて熱を放出する。
・体内の代謝活動を抑制して熱の産生を減らします。


(2)発汗

不感蒸泄(ふかんじょうせつ)
発汗のない状態でも皮膚および呼吸器から1日約850gの水の蒸発がありこれを不感蒸泄といいます。不感蒸泄に伴う放熱は全放熱量の10%以上になります。

②痙攣(けいれん)
多量の発汗により体内の水分と塩分が失われたところへ、水分だけが補給されたとき、体内の塩分濃度が低下することにより痙攣がみられることがあります。


(3)ホメオスタシス

体温調節にみられるように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質のことを恒常性(ホメオスタシス)といい、内分泌系自律神経系により調整されています。

3.練習問題(正誤問題)にチャレンジ!

Q1 体温調節中枢は、小脳にあり、産熱と放熱とのバランスを維持し体温を一定に保つように機能している。

Q2 放熱は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがある。

Q3 寒冷にさらされ体温が正常より低くなると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。

Q4 発汗量が著しく多いときは、体内の水分が減少し血液中の塩分濃度が増加するため痙攣を起こすことがある。

Q5 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。

[正解・解説]
A1 誤り。体温調節中枢は、間脳の視床下部にあります。小脳ではありません。

A2 しい。放熱は、放射(ふく射)、伝導、蒸発などの物理的な過程で行われ、蒸発には、発汗と不感蒸泄によるものがあります。

A3 誤り。寒冷にさらされ、体温が正常より低くなると、皮膚の血管が収縮して血流量を減らし、人体からの放熱を抑制します。

A4 誤り。発汗量が著しく多いときは、体内の水分および塩分が減少し、この状態で水分のみを補給すると、血液中の塩分濃度が低下し、痙攣を起こすことがあります。これを熱痙攣といいます。

A5 誤り。 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保とうとする性質のことを恒常性(ホメオスタシス)といいます。主に内分泌系自律神経系により調節されています。

今回は『体温調節』について書きました。
またこのようなブログを書いていきますのでよろしくお願いします。
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