こんにちは。衛生管理者試験対策講習会 専門講師の高山です。
今回のテーマは【食中毒】です。
1.出題頻度は?
【食中毒】の問題は、過去問 直近10回中10回(毎回)出題されています。
※2017年10月~2022年4月までの過去問10回分の当社分析による。
※過去問(公表試験問題)は、衛生管理者試験の主催団体である 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。
2.食中毒の出題ポイント
衛生管理者試験では、細菌性食中毒・ウイルス性食中毒・自然毒・化学性食中毒について出題されています。
①細菌性食中毒
細菌性食中毒には、感染型食中毒と毒素型食中毒の2つの型があります。
▢感染型食中毒・・・食物についた細菌そのものの感染によって起こる
【例:腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、カンピロバクター、ウェルシュ菌】
・腸炎ビブリオは、塩分を好むので病原性好塩菌ともいわれます。熱に弱い。
・サルモネラ菌は、卵などが原因食品となります。
▢毒素型食中毒・・・食物についた細菌が増殖する際に産生した毒素によって起こる
【例:黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、O157、セレウス菌】
②ウイルス性食中毒
ウイルス性食中毒にはノロウイルスによる食中毒などがあります。
ノロウイルス
・ノロウイルスによる食中毒は、冬季に集団食中毒として発生することが多い。
・長時間煮沸することで失活化する。
・ウイルスの失活化には、エタノールや逆性石鹸はあまり効果がない。
・潜伏期間は1~2日間
・症状は、嘔吐・下痢・腹痛など
③自然毒
自然毒には、フグ毒(毒素はテトロドトキシン)などがあります。
④化学性食中毒
化学性食中毒にはヒスタミンによる食中毒などがあります。
ヒスタミン
・ヒスタミンは、魚・チーズなどに含まれるヒスチジンが細菌により分解されて生成される。
・加熱しても分解されない。
・症状は、顔面の紅潮、頭痛、じんま疹、発熱など
今回は『食中毒』について書きました。
お読みいただきましてありがとうございました。
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