こんにちは。衛生管理者試験対策講習会 専門講師の高山です。
今回の試験対策ブログのテーマは【労働者の心の健康の保持増進のための指針】です。

1.出題頻度は?

過去問 直近10回中【労働者の心の健康の保持増進のための指針】の問題は8回出題されています。
※2016年10月~2021年4月までの過去問10回分の当社分析による。
※過去問(公表試験問題)は、衛生管理者試験の主催団体である 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。

2.『労働者の心の健康の保持増進のための指針』とは?

厚生労働省は、事業場におけるメンタルヘルス対策を推進するため、「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を作成しています。

参考:厚生労働省『労働者の心の健康の保持増進のための指針』の全文はこちらです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/roudou/an-eihou/dl/060331-2.pdf

3.『労働者の心の健康の保持増進のための指針』の出題ポイント

・メンタルヘルスケアを進めるに当たっては、健康情報を含む労働者の、個人情報の保護および意思の尊重に留意することが重要です。

・メンタルヘルスケアでは、次の4つのケア継続的かつ計画的に行うことが重要です。

4つのケアとは?

➀セルフケア
労働者自身がストレスや心の健康について理解し、自らのストレスの予防や対処を行う。

②ラインによるケア
管理監督者が、職場環境等の改善や労働者からの相談への対応を行う。

③事業場内産業保健スタッフ等によるケア
産業医、衛生管理者等が、心の健康づくり対策の提言や労働者及び管理監督者に対する支援を行う。

④事業場外資源によるケア
メンタルヘルスケアに関する専門的な知識を有する事業場外の機関及び専門家を活用し支援を受ける。

3.練習問題(正誤問題)にチャレンジ!

■厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に関する正誤問題

Q1 メンタルヘルスケアを中長期的視点に立って継続的かつ計画的に行うため策定する「心の健康づくり計画」は、各事業場における労働安全衛生に関する計画の中に位置付ける。

Q2 「心の健康づくり計画」の策定は、衛生委員会又は安全衛生委員会において十分調査審議する。

Q3 事業者がメンタルヘルスケアを積極的に推進する旨を表明することは、「心の健康づくり計画」で定めるべき事項に含まれる。

Q4 「心の健康づくり計画」では、「セルフケア」、「家族によるケア」、「ラインによるケア」及び「事業場外資源によるケア」の四つのケアを効果的に推進する。

Q5 労働者にメンタルヘルス不調が発生した場合には、速やかな対応が必要であるので、当該労働者の状況を主治医や家族から本人の同意を得ることなく取得するようにする。

[正解・解説]
A1  しい。

A2  しい。

A3  しい。

A4 ✖ 誤り。4つのケアとは、①セルフケア、②ラインによるケア、③事業場内産業保健スタッフ等によるケア、④事業場外資源によるケアです。

A5 ✖ 誤り。メンタルヘルスケアを進めるに当たっては、健康情報を含む労働者の、個人情報の保護および意思の尊重に留意することが重要とされています。このため労働者の状況を取得するには、事前に本人の同意を得る必要があります。


今回は『労働者の心の健康の保持増進のための指針について書きました。

またこのようなブログを書いていきますのでよろしくお願いします。
お読みいただきましてありがとうございました。

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