こんにちは。衛生管理者試験講習会 専門講師の高山です。
今回の衛生管理者試験対策ブログのテーマは、『医師による面接指導』です。

1.出題頻度は?

最近の過去問(公表試験問題)10回中【医師による面接指導】の問題は8回出題されています。

※H27.4~R1.10までの過去10回分の公表試験問題の当社分析による。
※公表試験問題は、衛生管理者試験の主催団体である、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が年2回(4月・10月)HP上で公表しています。

2.医師による面接指導の出題ポイント

・面接指導の対象となる人は、休憩時間を除き1週40時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が1か月80時間を超え、かつ疲労の蓄積が認められる人です。

・面接指導は、医師による面接指導の要件に該当する労働者からの申出により行われます。労働者から申出があったときは、遅滞なく面接指導を行わなければなりません。

・労働者は、事業者の指定した医師による面接指導を希望しない場合は、
他の医師が行う面接指導を受け、その結果を証明する書面を事業者に提出することができます。


・事業者は、医師による面接指導の結果に基づき、その記録を作成し、
5年間保存する必要があります。

・事業者は、面接指導の結果に基づき、労働者の健康を保持するために必要な措置について、面接指導実施後遅滞なく、医師の意見を聴く必要があります。

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3.医師による面接指導を、正誤問題(過去問)で練習しましょう。

Q1 面接指導の対象となる労働者の要件は、原則として、休憩時間を除き1週40時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が1か月当たり80時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められることである。

A1
 正しい。1か月当たり80時間超えかつ疲労の蓄積が認められるは、基本事項なので必ず覚えましょう。
(2019年4月に80時間超に法改正されました


Q2 事業者は、要件に該当する労働者の申出がなくても、面接指導を行わなければならない。

A2
 誤り。事業者は、要件に該当する労働者からの申出があったときは、遅滞なく面接指導を行わなければなりません。

Q3 事業者は、面接指導の結果に基づき、労働者の健康を保持するために必要な措置について、面接指導実施日から3か月以内に、医師の意見を聴かなければならない。

A3
 誤り。事業者は、面接指導の結果に基づき、労働者の健康を保持するために必要な措置について、面接指導実施後遅滞なく、医師の意見を聴かなければなりません。

今回は、医師による面接指導について書きました。
お読みいただきましてありがとうございました。

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